こんにちは、オールドレンズ修理屋です。

今回はお客様から以下依頼を受けて処置いたしました。

レンズ修理:キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39

先ほどは電話で失礼しました。

クモリとカビ修理お願いします。

 

内 容

型 番 :キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39

製造番号:28954

症 状 : 中玉クモリ(バルサム切れ)、前玉・後玉カビ、絞り羽根の油染み

 

レンズ修理結果(処置内容)

絞り羽根の油染みは清掃しましたが、しつこい汚れのため過去に油が付着していた痕跡が残っていることについてご了承ください。

レンズを慎重に分解したところ、中玉の曇りはカビの集合体ではなくバルサム切れによるものでした。

当工房ではバルム切れの修理は行っていませんが、お客様と相談のうえ、レンズ交換の処置をさせていただきました。

交換したレンズも中古品になり、レンズ縁に薄クモリあります。(当初見積価格よりお値引きさせていただきました)

また、前玉レンズ内部に薄いカビありましたが、ユニットとして最小単位にセットされていますので、これ以上の分解・クリーニングができないことご了承ください。

それでも、当初より光学的なクリアー度はかなり復元できたと感じます。

 

処置前(ビフォー)

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 中玉にクモリあり

中玉に濃いクモリあり

 

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処置後(アフター)

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 中玉交換

中古の中玉に交換

 

実際に撮影した写真を比較してみます。

処置前(ビフォー)

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 クモリがある写真サンプル

改善前の写真サンプル

 

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処置後(アフター)

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 クモリなし写真サンプル

改善後の写真サンプル

 

 

実は絞り機構にも問題がありました。

当該機種は最大絞り1.2ですが、最大に絞っても1.4までしか回りませんでした。

処置前(ビフォー)

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 絞り位置がおかしい

最大絞り1.4までしか動かせない

 

内部の金具部分が変形していたことが原因でした。

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 内部の金具が変形

内部の金具が変形

 

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処置後(アフター)

専用工具を使って傾きを調整しました。

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 内部の金具傾きを調整

内部の金具傾きを調整

 

正確な位置まで動かせるようになりました。

キヤノン CANON LENS 50mm F1.2 LEICA L39 最大絞り1.2まで動かせるように

最大絞り1.2まで動かせるように

 

お客様の感想(評判・口コミ)

Yです。先程レンズ届きました。

光学系、とっても綺麗になって大満足です。

リアキャップは無かったと思いますが付けてもらいましたか?

絞りリングの修理を含めて、本当に色々とありがとうございました。

そこまで治して頂き感謝しています。

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オールドレンズ修理工房です。

ご丁寧にご連絡いただき、ありがとうございます。

喜んでいただき、嬉しいです!

はい、リアキャップは大したものでないですがプレゼントです。

また機会がありましたらよろしくお願いします。